躍動感のある作品、躍動の"瞬間"を切り取ったような作品を作りたくて、この「かじき」を選びました。よってこのポージング以外はありえません。これが"正しい"完成形。
下顎は2つの角を中心で合わせています。この手法はJ・モントロールさんの"Blue Shark"(『おりがみ新世紀』所収)と同じです。構造上必然的にこうなってしまうんですよね。魚の場合は、どの魚にしてもプロポーションが似ているので、創作の手法も似通ったものになってしまいます。だから、"オリジナリティーの表出"という点で、非常に難しい題材だと感じました。
また、角をたくさん出したりして、ごつごつさせてしまうと、魚特有の"ぬめーっ"とした感じがなくなってしうので(折り込んじゃうと、なんでもシーラカンスに見えてしまうという・・・)、この辺の加減も難しい。なので、あまりディテールを折り込まず、それらしくディフォルメした作品に仕上げました。
うーん、魚ってデザインしていて楽しい題材じゃないですね・・・。おそらく、これが最初で最後なのではないかと思います、魚の創作は。 |