とてもシンプルに仕上がりました。
十二支という手垢にまみれた題材を扱っていると、偉大なる先達の作品をいかに凌駕するか、という重いテーマがのしかかります。いのししの場合は、何といっても吉野一生さんのマスターピースがあります。はたして・・・。
ありふれた題材に対して、いかにして自分のオリジナリティを注入するか。私はいつもそんな課題と格闘しています。
まず頭部をデザインしてから体の構造を決めるという創作手法をとっているので、“腹割れ”にするか“背割れ”にするかについては、頭部の造形によって必然的に決まります。で、この作品は“腹割れ”です。
◇タイトル | いのしし |
◇創 作 | 2003年1月 |
◇方 式 | 不切正方形一枚折 |
◇折 図 | 「第12回折紙探偵団コンベンション折図集」掲載(入手困難) |
◇用 紙 | 里紙(70kg) |
◇難易度 | ★★★☆ |