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サイは非常に特徴的なフォルムを持っているので、創作折り紙の対象として非常に魅力的です。多くの方がサイを折っておられるわけですが、サイの独特の重量感やゴツさが出ている作品は少ないようです。そのあたりの再現を課題にデザインに取り組みました。
こだわったのは背中のライン。背割れ構造だとラインが直線的になるので、腹割れ構造を採用しました。すると、頭部の造形にかなり制限が出てきます。なかなか耳の折り出しが思いつかず苦労しました(腹割れ構造だと2対のカドを出すのが難しいのです)。逆に耳の折り方が決まってからは早かったような気がします。耳から頭部の造形に広がり、そこから前足の構造、全体構造へと広がっていきました。「背中のラインにこだわった」と言いつつ、実はこの形になったのは偶然の要素が強いです(笑)
大きな難点は、前足をカドから折り出しているので強度が足りないこと。いつか改良したいです。
◇タイトル | サイ |
◇創 作 | 2010年5月 |
◇方 式 | 不切正方形一枚折 |
◇折 図 | 「第19回折紙探偵団コンベンション折図集」掲載(お問合せはこちらへ) |
◇用 紙 | 里紙(70kg) |
◇難易度 | ★★★★ |