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この作品が生まれたきっかけは、たまたま「小鳥の基本形」が動物の後ろ足と尻尾に見えたことからでした。見ていただければわかりますが、後半身はそのまま「小鳥の基本形」を使っています。
後半身から折り始めるという珍しいプロセスを経た作品です。普通は、動物は頭部からデザインを始めるので、当然どんな動物を折るかという明確な目標を持っているものですが、この作品に限っては最終的に何の動物をなるかは見当がつきませんでした。出たとこ勝負というやつです。この後半身の形からするとカワウソとかの猫系か恐竜系かなぁと想像していましたが、案の定、猫になりました(笑)
後半身から動物を折ることに関しては、以前小松英夫さんが考察をされていますが(参考)、偶然性を呼びこむこと、手癖の造形に流れないという点で、効果的な手法だと思いました。おいそれと簡単に出来ることではないですが…。
あと、この作品のもう1つのポイントは足と尻尾の高さがすべて揃っているところです。最初からバランスがよく調整いらずです!
◇タイトル | 仔猫 |
◇創 作 | 2010年9月 |
◇方 式 | 不切正方形一枚折 |
◇折 図 | なし |
◇用 紙 | 里紙(70kg) |
◇難易度 | ★★★ |